寿福酒造場じゅふくしゅぞう 熊本県人吉市

寿福酒造場のある人吉市は宮崎県と鹿児島県の県境えにあり、九州山地の連山に囲まれた盆地で、 市の中央部を日本三急流のひとつ、球磨川が東西に貫流しています。

蔵の近くにある人吉城は明治維新まで人吉球磨地方を統治していた相良家の居城でした。
城の北側は球磨川、西側は胸川、東、南側は険しい山々に囲まれた 難攻不落の自然の要塞だったそうです。
寿福酒造の看板商品『武者返し』は人吉城跡にある、 外敵の侵入を防ぐ為に活躍した石垣を指します。
自然に恵まれた、焼酎造りに最適な環境で寿福酒造は焼酎を醸しています。

『常圧蒸留ひとすじ』を掲げ、現代の主流の減圧タイプのライトな焼酎と違い、 奥深い焼酎を造ります。

原料処理~蒸留に至り全ての工程を手作業で行います。 蔵元兼杜氏の『寿福絹子氏』曰く、『焼酎造りは子育てと同じ、愛情を注げばシッカリと育つ。』機械を使えば手間も掛からず、量産出来る。
しかし寿福酒造のスタイルは完全に『少量生産品質本位+気持ち(愛情)』です。 若いご子息も蔵仕事を手伝い、ますます盛んな寿福酒造は今後も注目の蔵元です。